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眠れる強打者、久々の本塁打 横浜・筒香嘉智選手

2008年08月08日

<南神奈川代表 横浜> 85人の部員が、監督が、部長が待っていた。一直線に飛ぶ低い弾道が、右翼ポール際の観客席までつながる。

写真横浜―浦和学院 8回表横浜2死二、三塁、筒香は左前に適時打を放つ。投手高島=西畑志朗撮影

 横浜の7番打者、筒香(つつごう)が2回2死二塁で放った先制の一発。「5月以来。久々だけど、手応えがあった」。甘い変化球を、逃さずとらえた。8回の2死二、三塁では外角直球を流し、決勝打となる2点適時打を放った。

 183センチ、85キロの2年生は、入学してまもなく最高の評価を得た。渡辺監督が「ずっと4番と考えていた選手」と言えば、主に技術面を指導する小倉部長も「打球の速さでは歴代ナンバーワン」。なのに試合になるとからっきし。変化球で崩され、直球に差し込まれた。

 3番を任された今春の選抜大会は1安打。打順は次第に下がり、気楽に7番を打たせた南神奈川大会は打率1割6分7厘と先発で最低だった。

 小差の試合展開で発揮されたパンチ力。それも、まだ期待されるほどの域には達してはいない。本塁打後の2打席は直球に押されていた。

 この日はエース土屋が14安打を浴びた。「ふがいない。でも、筒香の活躍はチームの支えになるはず」と渡辺監督。「悩んで悩んで悩み抜いた」という筒香は甲子園入りしてからも、フォームの試行錯誤を続ける。

 10年前の松坂のような「怪物」はいない。今年の横浜の行方は、不確定要素が残る下級生の輝き具合にも左右される。


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