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応援団長・岡山副主将 「夢」背番号にド派手にやる

2008年08月04日

<滋賀代表 近江> 「たった一つの夢」。三塁側の応援席で試合を見守った岡山雄大君(3年)のユニホームの背中に刺繍(ししゅう)された言葉だ。近江の副主将で応援団長。背番号がもらえなかった代わりにド派手にいこうと、スポーツ店で赤とピンク色の糸を使って縫い込んでもらった。「乗り越えて来た37人(3年生部員の人数)いざ頂点へ」とも。夢をめいっぱい詰め込んだ。

写真野球部員の先頭に立って応援する岡山雄大君=阪神甲子園球場

 滋賀大会が開幕する2日前、多賀監督に呼ばれ「(ベンチに)入れられない」と告げられた。涙が流れ、足がしびれてしゃがみ込んだ。「信じられない。どうして」という思いをのみ込み、「日本一になってください」と言うと、監督は「わかった」と応え、握手を交わした。

 応援団長として応援席から見続けた滋賀大会。決勝戦の直後、優勝インタビューの冒頭で多賀監督が「岡山、やったぞ」と叫んでくれた。約束した頂点への第一歩。「あれで救われた。野球をやっててよかった」と振り返る。

 甲子園の初戦では、166センチの体を反り返らせ1メートル超の青いメガホンで声援を送った。7回表に本塁打などで勝ち越されても「絶対に勝てる」と強気だった。9回裏、アウトカウントが一つずつ増えるたび、絶叫調の声援の合間に「頼む」「終わるな」と祈るような声を絞り出した。

 試合が終わると、応援席の部員らは脱力して一斉にメガホンを落とした。そんな中、岡山君は応援席に駆け寄ってきた選手に「ようやった、ようやった、近江」と一番最初に声をかけた。そしてタオルで顔を覆って泣きじゃくった。「(今年打てなかった)サヨナラヒットは来年の決勝戦で放ってほしい」とつぶやいた。


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