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故障で学んだ感謝の心 佐賀商・津田真輔捕手

2008年08月10日

<佐賀代表 佐賀商> 3回裏、捕手津田真輔は痛みで顔をゆがめた。2死一塁、盗塁を読み直球を外角に外した。予想通り走者がスタート。だが、右肩に激痛が走り、二塁への送球はベースから一塁側にそれた。続く打者が適時打。「与えてはいけない1点だった」。力みがチームに広がる糸口となった。

写真佐賀商―倉敷商 3回裏倉敷商2死一塁、打者上森のとき、一塁走者の二盗で送球する捕手津田

 1年秋から正捕手。打撃でも中心選手として活躍してきた。だが、5月下旬に盗塁に備えた送球練習をやりすぎ、右肩を故障した。

 「最後の夏の前なのに」という焦りと不安が募った。送球練習を積まないまま迎えた佐賀大会。痛み止めを使いながら出場し、優勝を決めた。

 だが、右肩はキャッチボールも出来ない状態に陥った。練習から家に帰ると両親は肩のアイシングをしてくれた。大阪入りしてからは、毎晩トレーナーから念入りにマッサージを受けた。投球練習では自分は捕球に専念し、横に選手を立たせて代わりに送球してもらった。「みんなが支えてくれている」と感じた。

 この日も痛み止めを飲んで出場。相手は走者が出ると盗塁を試み、3盗塁を許した。終盤には、投手へボールを投げ返すのもつらかった。それでも相手にケガを悟られないよう、思い切り投げ返した。

 打撃ではなんとか先発の古賀昭大(あきひろ)を助けようと8回には2死から、狙っていた内角の直球をたたいて中前に運んだ。だが、本塁が遠かった。

 甲子園の1勝は成らなかった。でも、大切なものを学んだ。「家族や仲間がいて野球を続けることができた。みんなにありがとうと言いたい」。夢舞台への道のりで学んだ感謝の気持ちを、甲子園の土と一緒に故郷へ持ち帰る。


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