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夢ありがとう 拍手と涙の慶応アルプス席

2008年08月16日

<北神奈川代表 慶応> 1点を争う緊迫した試合展開に、三塁側アルプス席は最後まで盛んな応援が続いた。

写真試合後、選手たちに大きな拍手をおくる三塁側アルプス席。「ありがとう」「お疲れさま」の声が相次いだ=阪神甲子園球場

 7回裏、5番田村圭君(3年)の右前安打で勝ち越すと、歓声や拍手が起こり、抱き合って喜びあった。学生もOBも肩を組み、応援歌「若き血」を大熱唱した。

 慶応大4年で野球部の学生コーチを務める萩原啓太さん(22)、小林正和さん(21)も部員たちと声援。小林さんは「野球部は130人を超える大所帯。あいつらはぶつかりながらもよく話し合い、本当にいいチーム」と話した。

 1点差の10回裏2死二塁。同点、逆転を信じるスタンドはこの日一番の大応援だ。

 打球が高く打ちあがった。みんな祈るように見つめた。

 ボールがキャッチャーミットに収まると、一斉に「あーっ」というため息。部員たちは頭を抱え、慶応女子高バトン部員からは涙が流れた。

 浦添商の校歌が終わった。

 応援指導部の主将小山太輝君(3年)はホワイトボードを掲げ、満員のスタンドにエールを求めた。そのボードには「おーい! 慶応 夢を、ありがとう」の感謝の言葉が書かれていた。

 3時間を超える熱戦を繰り広げた選手たちが、スタンド前にやってきた。

 泥だらけになった選手たちが一礼すると、大きく、温かな拍手がわき起こった。「ありがとう」「よくやったぞ」とあちこちから声があがった。

■塾長も駆けつけ肩組み応援歌

 三塁側アルプス席には慶応大学の安西祐一郎塾長(61)も駆けつけた。大学の仕事をこなしてから新幹線に飛び乗り、乗り継ぎ駅の間を走って試合途中に何とか到着した。

 46年前、慶応が甲子園に出たときは1年だった。得点シーンでは肩を組んで応援歌の「若き血」を歌った。

 「本当に胸がわくわくしてしまった。創立150周年の今年、甲子園で塾歌を歌えたのは本当に幸せ。すがすがしい野球をやってくれた」


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