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甘さ返上、会心2打点 宮崎商・松本一輝選手

2008年08月04日

<宮崎代表 宮崎商>

写真城北―宮崎商 3回裏宮崎商2死二塁、松本は右越えに適時二塁打を放つ

 3回裏、2死二塁で2度目の打席が回ってきた。相手は好投手の村方。第1打席でスライダーと直球の球筋を見極め、「ベルトの高さの直球かスライダーに狙いを絞っていた」。3球目の直球を思い切り振り抜くと、打球は右翼フェンス前へ。3点目をたたきだした。

 宮崎大会ではチーム最多の11安打9打点、打率4割2分3厘。第1シード日南学園との決勝では先制タイムリーを放ち、勝利を引き寄せた。それでも、夏前まではチームに迷惑をかけたという思いが強かった。

 守備も打撃もセンスはあったが、練習熱心ではなかった。入学した時はレギュラー入りという目標に向かっていたが、秋にそれを果たすと怠け癖が出始めた。冬のトレーニングでは10キロランニングをさぼり、指示を守らずに先輩の前主将三松奨を何度も怒らせた。

 それでも、三松の練習に取り組む熱心な姿勢に「三松さんを何とか甲子園に連れていきたい」と気持ちが変わっていった。

 昨夏の宮崎大会。準決勝で2安打したが、いずれも牽制(けんせい)で刺された。チームもサヨナラ負け。「肝心な場面で雑さが出た」。その後も勝負どころで甘さが目立った。

 「勝負強くなりたい」。3年になって、生活態度を改めた。学校のトイレ掃除は、素手でたわし。部屋の整理も心がける。一つ一つを丁寧にこなすことで、一球一球に対する集中力が生まれた。

 4番として、仲間の期待を背負って臨んだ初の甲子園。好機で回ってきた5、7回にもスライダーをはじき返し、3安打2打点と勝利に貢献した。

 試合後、三塁側アルプス席に駆け寄ると、「宮商」のユニホームを着た三松がいた。「よっしゃー、やったな」。興奮してガッツポーズする姿がうれしかった。「次も勝って、三松さんを泣かせます」(阿部彰芳)


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