ここから本文エリア

現在位置:高校野球>第90回選手権>京都> 記事

福知山成美、8回暗転 好投・9安打放つも惜敗

2008年08月10日

 つかみかけた勝利は、惜しくも目前で消えた。9日、常葉菊川との初戦に臨んだ福知山成美は終盤まで優位に試合を進めたが、8回の守備ミスで逆転され、1点差に泣いた。「負けた気がしない」。田所孝二監督は試合後、悔しさを隠さなかった。だが、投打で「成美野球」の実力を発揮し、大舞台の観客に強い印象を残した。(溝呂木佐季)

写真常葉菊川―福知山成美 7回裏福知山成美1死一、三塁、高久は右前適時打を放ち先制。三塁走者生駒=諫山卓弥撮影

 1―2。相手の3安打に対し、福知山成美は9安打。再三好機をつくりながら、あと一打が出なかった。

 常葉菊川のエース戸狩を立ち上がりから攻めた。1回1死で植田が内野安打し、深瀬が左前安打を放ったが、後が続かなかった。5回も岡上が内野安打で出塁、生駒と植田の連打で1死満塁としたが、併殺で無得点に終わった。

 6回も先頭の高久が中前安打。四球と犠打で1死二、三塁としたが、三ゴロで本塁に突入した高久がタッチアウト。代打末吉の鋭い打球も一塁手に好捕された。

 先発の植田は序盤から見事な投球を見せた。鋭く曲がるスライダーを武器に、5回まで無安打。守備も光った。7回、二塁手生駒は、一、二塁間を抜けそうな当たりを「絶対に捕ってやる」と飛びついて好捕。左翼手門林は「意外に伸びた」という左飛を落ち着いて捕球した。

 我慢を重ねた7回、ようやく打線がつながる。1死二塁から、深瀬が「狙っていた」という変化球を左前に運んだ。「気持ちをぶつけた。思い通りの打撃だった」。1死一、三塁となり、高久が右前安打を放って1点を先取。相手投手は6回から右腕野島に代わっていた。「右腕には自信があった。最高だった」

 しかし、直後の8回に暗転する。常葉菊川は四球に犠打や盗塁を絡め、1死一、三塁とする。ここで、二盗を封じようとした捕手福本の送球を、二塁手と遊撃手がともに譲り合ってしまった。ボールは中前に転がって三塁走者が生還。その中継プレーのすきを狙って、もう一人の走者も本塁を突き、逆転を許した。

 9回、田所監督が「倒れるときは一緒だ」と信頼するエース近藤をマウンドに。期待にこたえて3人で締めたが、打線の反撃はできなかった。

 悔しい敗北だが、田所監督は「うちの野球はできた。一瞬のすきを突かれたが、選手は本当によくやってくれた。100点をあげたい」とメンバーをたたえた。


ここから広告です
広告終わり

このページのトップに戻る