ここから本文エリア

現在位置:高校野球>第90回選手権>京都> 記事

仲間に感謝の大声援 「応援団長」の福知山成美・稲田君

2008年08月10日

<京都代表 福知山成美> 「椎葉がいなければ、自分は今ここにいない」。野球部員で応援団長の稲田翔太君(3年)は特別な思いでグラウンドを見つめていた。

写真メガホンを手に声援を送る福知山成美の応援団=阪神甲子園球場

 最上級生になった昨年8月、新チームでメンバーに選ばれなかった。目標を失い、練習から足が遠のいた。髪やひげを切らなかった。田所監督に「野球を続けるか、練習を離れて考えろ」と言い渡され、一度は退部を決心した。

 島本省二コーチ(41)から椎葉一勲君の話を聞いたのはその頃だ。「椎葉が泣きながら先生たちに『稲田をやめさせないで下さい』と頼んでいたぞ」。仲間の熱意に稲田君は「気持ちに応えよう」と決心した。頭を刈り、練習中は人一倍声を出した。

 夏の大会前、椎葉君は稲田君に伝えた。「オレはベンチの18人を引っ張るけど、お前はスタンドの部員全員を引っ張ってくれ」。初戦のスタンドでユニホームに付けた背番号は部員の数の「125」。選手ごとの応援歌を指示して、スタンドを走り回った。

 惜敗となったが、改めて主将への感謝を口にした。「いま一番、ありがとうと伝えたい……。野球やめんの止めてくれた椎葉に」


ここから広告です
広告終わり

このページのトップに戻る