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友の遺影と観戦 10年前の大府主将・崎尾さん

2008年08月06日

<東愛知代表 大府> 一塁側のアルプススタンドでは、10年前の大府主将の会社員崎尾淳一郎さん(27)が声援を送った。その手には、現役時代、練習中に心不全で亡くなった元チームメート、森健一さんの遺影があった。

写真元チームメートの森健一さんの遺影を手に応援する大府の元主将・崎尾淳一郎さん=阪神甲子園球場

 森さんは1年生だった96年12月末、練習中に倒れ、その日のうちに亡くなった。崎尾さんたちは「森を甲子園に連れていく」と誓って練習に励んだ。3年の夏、東愛知大会の決勝まで進んだが、豊田大谷に敗れて約束を果たせなかった。

 崎尾さんはこの日の試合前、球場の外で馬場茂前監督から「森にも一緒に甲子園を見せてやってくれ」と遺影を託された。試合中は、甲子園でプレーする後輩の姿が森さんに見えるように、遺影を高く掲げて応援した。

 チームは敗退したが、崎尾さんは「甲子園に来るという夢を後輩が果たしてくれた。森も絶対に喜んでくれているはず」。遺影に語りかけるように言った。


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