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第90回全国高校野球選手権記念大会

甲子園だより

著者紹介

神田憲行

(かんだ・のりゆき)

1963年、大阪生まれ、ノンフィクション・ライター。大会終了後に発売される週刊朝日増刊「2008 甲子園Heroes(ヒーローズ)」(朝日新聞出版刊)の取材のため、 期間中は甲子園通いの日々を過ごす。甲子園取材歴は14年連続15年目。鳥居みゆきの「ヒットエンドラーン」が聞こえてくると一緒にやりたくなる。2死満塁カウント2―3で二塁に牽制する野球が好き。著書に『横浜vsPL学園』(共著、朝日文庫)、『97敗、黒字。』(朝日新聞社刊)、『八重山商工野球部物語』(ヴィレッジブックス)など。撮影機材はリコーのGX200

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常葉、最後まで戦う  08月19日

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 意外な展開でしたね。17点差というのもありますが、常葉菊川が完封されるとは。常葉菊川にとって厳しい展開になりましたが、9回、2年生の萩原投手と交代して戸狩投手がレフトからマウンドに戻ってきたとき、萩原選手の背中を励ますようにポンポンと叩いていたのに救われた思いです。

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「金属バットの嵐」vs.「鉄鎖打線」  08月18日

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 「金属バットの嵐」がまた吹き荒れました。常葉菊川のビッグイニング打線、また1イニングで9点です。ランナーをためるのがうまい。二塁走者が単打が出ても本塁に無理に突っ込まずにピタッと三塁で止まる。そうやってランナーをためてためて満塁にして、打者がガッパァーと走者一掃のフルスイング。そしてセカンド町田選手のピンチを救う美技。

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柳商、登場!と『続 横浜vs.PL学園』  08月17日


 俳優・柳沢慎吾さんが「ヒーローズ」観戦記取材のため、甲子園に来られました。柳沢さんはみなさんご存じの通りの高校野球フリーク。熱中ぶりが高じて、とうとう「柳沢慎吾クライマックス甲子園!!」というCD+DVDを出してしまいました。柳沢商業、略して「柳商」という架空の高校を設定しての超空想甲子園ワールド。もちろん観戦取材でも「柳商はねぇ……」と、慎吾さんの妄想が爆発! どんな観戦記になったか、お楽しみに!

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浦添商、つけきれなかったスコアブック  08月17日

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 準決勝第1試合に登場する浦添商は、沖縄県勢として11年ぶりの4強進出です。その11年前の4強も浦添商で、そのときの主将だったのが、現在同校の野球部部長を務める、上原健吾さんです。

「あの甲子園が、僕の進路を大きく変えました」

 と上原部長はいいます。

「それまで、学校の先生になろうなんて考えもしなかったんですよ。でも甲子園を体験して、今度は先生として選手を引き連れてまたやってきたいと思ったんです」

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浦添商、知力とフェアプレー精神で4強  08月16日

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 第2試合の浦添商対慶応戦。お互い先発投手が今まで違うわ、決勝スクイズが決まるわ、知力と技術を駆使した試合でした。私はいつもファインプレーにはスコアブックに「美技」と印をつけて置くのですが、浦添商、慶応とも守備に四つのマークが付いていました。ご覧になった方は野球を堪能されたのではないでしょうか。

 試合後の取材で訪れたのは慶応の最後の打者となった二番福富選手。彼は北神奈川大会決勝の東海大相模戦で決勝タイムリー放った勝負強い打者なんですが、昨日の試合では9回2死二塁で、キャッチャーフライを打ち上げてしまいました。その打ち取った球を、浦添商の伊波投手が捕手のサインに首を振ってから投げています。あの動作に福富選手はなにかを感じて、それが勝負のアヤになったのではないかと思ったのです。

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大阪桐蔭・四番の魅力  08月15日

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 「やんちゃな兄ちゃんの下で地道に練習してきた子たち」。大阪桐蔭・西谷監督は今のメンバーをそう評します。たしかに、かつての平田良介選手や中田翔選手たちと比べると、「スター」と呼ばれる選手はいないかもしれない。でも真面目で、コツコツ練習を重ねてきたことがわかる。

 その象徴が四番の萩原圭悟選手でしょう。萩原選手は中田選手らの伝統を継ぐ「桐蔭の四番」として、「桐蔭の四番やからおっきいのを打たなアカン」と最初はプレッシャーがあったといいます。それが昨秋の大阪府大会でPL学園にコールド負けして、「自分が変わらないとチームは強くならない」と決意しました。

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智弁和歌山、ブラバンに乗って大逆転  08月14日

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 智弁和歌山といえば強力打線が看板ですが、それともうひとつ、最近の甲子園ファンに人気なのがブラスバンドです。そう、あの「アフリカンシンフォニー」。「アフリカン」の名前を知らない方でも、聞けば「ああ、あれか」と思われるはずです。智弁和歌山ブラスバンド部が演奏しだしてから甲子園の雰囲気にぴったりなのと、チームが強いことにもあやかって(?)、多くの他の学校でも演奏されるようになりました。

 そのブラスバンド部の顧問をされているのが、同校で数学を教えている吉本英治先生。アルプスでは自らトランペットを吹いていらっしゃいます。

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横浜・大石選手、ひたむきなプレー  08月13日

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 横浜の大石選手、いいなあ。このコラムでも以前取り上げた「1年生ショート」です。昨日はエラー2つ。それでもへこたれず、ひたむきな姿勢が伝わってくる。4回に「ランニングホームラン」(記録は三塁打とエラー)でホームインしたときも、ホームベースに飛び込んで、嬉しさのあまりコブシで地面をガンガン叩いていたシーンがありました。

 横浜はスマートで大人びた選手が多いのですが、こういう「一生懸命さ」がチームに刺激を与えている気がします。

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慶応・只野投手復活 林・上本にワクワク  08月12日

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 慶応高校が2回戦を突破しました。同校の鍵を握っていたのが、リリーフ・只野投手の出来でした。北神奈川大会準決勝から調子を落とし、登板しては失点を重ねていたからです。前日の練習でも上田監督がつきっきりでした。そのブルペンでの投球練習が良かった。インコース、アウトコース、捕手の構えたところにストレートが決まる。全くミットを動かさなくても良い。変化球も曲がる曲がる。上田監督も「(只野投手の出来が)いい、いい」と頷いていました。

 2回戦の登板も本来の調子を取り戻し、先発田村投手と完封リレーを演じました。

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浦添商のスピード野球、そして慶応登場  08月11日

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 浦添商対千葉経大付、投手戦になると思っていたのですが、意外な展開でした。浦添商の次々と相手の城壁を突破して、なだれ込むように攻め込んでいく疾走感溢れる攻撃は素晴らしい。外野手からの送球間に打者走者が二塁を陥れるなど、次の塁を狙う脚力と判断力の良さは横浜に比肩します。守備でも、外野手が安打の打球を押さえて内野に返球する「捕ってから投げる」が速い! なんと魅力的な野球でしょう。

 さて、今日は慶応高校が登場です。

 昨日、私は同校の練習グラウンドを取材しました。ここの選手は相変わらず明るいなあ。受け答えもしっかりしていて、高校生というより大人と話をしているみたいです。

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