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青森山田、打てず散る 99年以来の8強ならず

2008年08月15日

<青森代表 青森山田>

写真青森山田―慶応 7回裏慶応2死二塁、内藤の右前安打で、走者斉藤(6)が本塁を突くがタッチアウト。捕手矢野=遠藤啓生撮影

 14日、青森球児の夏は終わりを告げた。4万6千人の大観衆で埋まった甲子園。青森75校の夢を背負って耐え抜いてきた青森山田は、慶応(北神奈川)に0―2で散った。99年以来のベスト8はならなかった。この日を境に、1、2年生は甲子園出場を目指し、3年生は人生の新たな夢に向かって歩き出す。(青森総局高校野球取材班)

 完封負け。ホームベースが遠かった。

 チャンスはあった。得点圏に再三走者を置いた。2回は2死球で2死一、二塁としたが、無得点。4回1死一、二塁、5回1死一塁ではいずれも併殺に打ち取られた。

 慶応田村の直球は130キロ台後半。だが、球速以上に力があった。青森山田は田村の多彩な変化球を警戒。早いカウントから積極的に打ったが、とらえきれなかった。

 最大の好機は7回。2死走者なしで慶応は只野にスイッチ。「田村君を打てなかったので、しめたと思った」と言う渋谷良弥監督は、続く豊田に「思い切ってホームラン狙って行け」。その期待に応えるように、豊田が変化球を思い切りたたき、今大会チーム初の長打となる左越え二塁打を放った。

 続く矢野の打球は快音を残したが、遊撃手の正面に飛んだ。ツキもなかった。

 青森山田打線は甲子園で苦しんだ。慶応戦を前に、ボールを遠くに飛ばす「ロングティー」で打力の強化を図ったが、実らなかった。

 無念にも、4番斎藤樹は無安打に終わった。「力んでしまい、自分のバッティングができなかった。打ちたい気持ちが強すぎた」と斎藤樹。

 チームは3試合13安打。渋谷監督は「打線がもうちょっと打ってほしかった。技術不足、力不足」と語った。

 ◎…先発木下の直球は最速で143キロを出した。スライダー、チェンジアップも決まり、調子は良かった。

 先頭打者に与えた2四球が結果的に勝負を分けた。

 1回、先頭内藤にカウント2―3から四球。バントで送られ、続く山崎に中前適時打を打たれた。

 7回も先頭只野に四球。その後1死一、三塁とされ、溝口にスクイズバントを決められ、手痛い2点目を失った。

 「自分の直球が通用することを証明したい」と、大会前に語った木下。3試合、25回を3失点に抑え、「芯に当てられなかったし、ヒットも詰まった打球が多かった」。

 守備陣も、3試合で失策1とよく守った。慶応戦の7回、2点目を失ってなおも2死二塁で、内藤の右前打を荒張がバックホームし、走者をアウトに。8回裏1死一、二塁では、三塁線への当たりを豊田が横っ飛びで好捕、ピンチをしのいだ。

 99年以来のベスト8はならなかった。

 試合後、報道陣から「慶応に劣っていた点は?」という質問が出た。木下は即座に答えた。「ない。全然負けていなかった」

 最後まで強気を通したエースが、散った。(北沢拓也)


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