ここから本文エリア

埼玉ニュース

2、3年の連携 最後まで ノーシードの春日部東

2007年07月26日

 スコアボードに、集大成の「2」がともった。

写真一塁ベース上から次打者に大きな声をかける春日部東の加藤翔平選手=県営大宮

 9回の春日部東。1死後、加藤翔平選手(2年)は「3年生と、もっと野球がやりたい」。体勢を崩されながらも中前に落とした。

 四球の後、津野卓也選手(同)が左前適時打。さらに途中出場の佐藤翔太郎選手(3年)が続く。二塁への内野安打で2点目を挙げた。

 2年生が好機を作り3年生がかえす。ノーシードから勝ち上がった春日部東が試合を重ねる中で確立した得点パターンだ。

 先発のうち5人が1、2年生。今大会、3番の加藤翔選手が25打数13安打、5番の津野選手が22打数11安打と大活躍した。だが、中野春樹監督は「3年生が見違えるほど成長した」。

 2年生を、ベンチの3年生が大きな声で勇気づけた。加藤翔選手は「優しい声をかけてもらって、のびのびとプレーできた」。

 優勝候補の一角に挙げられていた昨夏、今の3年生でメンバーに入っていたのは1人だけ。「どういう野球をすればいいか分からない」。新チームはそんな状況からはい上がってきた。

 打てる選手はいない。だから、足を絡める。ゴロを打つ。基本の基本を徹底してきた。

 今大会、加藤翔選手、津野選手が作った好機を得点につなげたのは3年生が放った、内野の間をゴロで抜く安打だった。制球に苦しみながら粘り強くマウンドを守ったのは3人の3年生投手だ。中野監督は「気持ちも技術も全然ダメだったチームが『普通の野球』をできるようになった」。

 能力の高い2年生と泥臭い3年生が見事に調和して、胸を張れる8強だった。


ここから広告です
広告終わり

このページのトップに戻る