ここから本文エリア

群馬ニュース

直球勝負に「悔いはない」 桐生第一・藤岡貴裕投手

2007年07月28日

 7回表、前橋商の攻撃。気温30度を超える夏の球場にバットの快音が響くと、先頭打者の金子俊樹君(3年)の打球は右翼席に突き刺さった。同点となる本塁打。マウンドにいた桐生第一の藤岡貴裕投手(3年)は大きく深呼吸をし、次打者を前に両チームのスタンドに目を向けた。

写真力投を続けた桐生第一の藤岡貴裕投手=県営敷島

 「球場の歓声を自分のエネルギーに変えたかった。相手校の歓声でさえ、自分へのエールだと思って強気で相手に向かっていった」

 その後は、尻上がりに球威を伸ばし制球力も生かして好投を見せた。しかし、8回に相手の3番打者、樺沢健主将(3年)に本塁打を打たれ、勝ち越された。「強打者と知っていたからこそ得意の直球で勝負したかった。悔いはない」ときっぱり。

 入部当初は下半身を使わず、上半身の力だけに頼る不安定な投球を続けていた。球威は120キロ台。「もっと球威を伸ばしたい」と、プロ野球選手のフォームを研究したり、全身の筋力アップに励んだりしてきた。

 特に足腰や腹筋・背筋と投球に密接に絡む筋肉は満遍なく鍛えてきた。

 今年冬からチームが導入した、ボートの練習機「エルゴ」を使った練習では、500メートルを1分40秒以内でこぐよう設定。これを1日3セットはこなすことで、スタミナの向上を図った。

 その成果は、今大会では遺憾なく発揮された。4試合で30回投げて、32奪三振、3四死球の好投。球威も140キロ以上を記録し、県内屈指の左腕として、チームを決勝に引っ張った。

 「やっぱりエルゴの効果は相当あったのかな。下半身を存分に使って投げられるようにはなりました」


ここから広告です
広告終わり

このページのトップに戻る