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福岡ニュース

背番号1、重かった「来年こそ」 大宰府・石内投手

2007年07月09日

 163センチの背につけたエースナンバーは重かった。「悔しい」。太宰府の石内中敏(あとむ)投手は5回コールドの試合結果に唇をかみしめ、うつむいた。

写真太宰府の石内中敏投手=8日、小郡市野球場

 昨年創部し、公式戦は今回が初めて。登録選手16人のうち石内投手を含む13人が1年生だ。

 先発は同じ1年生の河野拓海君。外角低めの直球を中心に、打たせて取るタイプだ。ブルペンでの調子はまずまずだったが、試合が始まると緊張のあまり右腕が振れず、四死球や暴投で3回途中までに7点を失った。

 4回からマウンドに上がる予定だった石内投手は、急きょ3回2死一、二塁から登板。雨が降り始めたマウンドへ駆け上がる。一塁側の相手スタンドの大応援に圧倒された。胸が高鳴り、体が硬くなる。

 「これ以上点はやれない」。雨にぬれるボールを握りしめたが、二塁への牽制(けんせい)球が、遊撃手の頭上高くにそれた。カバーに入った中堅手も悪送球して失点。かろうじて次打者は空振り三振に仕留めたが、制球は定まらない。

 5回にも高めに浮いた直球を運ばれて8点差に。なおも無死二、三塁のピンチに、伝令の松尾直樹君が駆け寄った。「二塁走者は生還させない。思い切っていこう」

 「コールド負けだけはしたくない」。決め球の直球を投げたが、右越え三塁打を浴び、「今年の夏」が終わった。

 「相手と戦う前に、エースというプレッシャーに勝てなかった」と石内投手。「来年もエースナンバーをつけ、今度は自分に自信を持って堂々と投げたい」

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