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現在位置:高校野球>第89回選手権> 甲子園だより
1963年、大阪生まれ、ノンフィクション・ライター。大会終了後に発売される週刊朝日増刊「2007 甲子園Heroes(ヒーローズ)」(朝日新聞社刊)の取材のため、 期間中は甲子園通いの日々を過ごす。甲子園取材歴は13年連続14年目。送りバントよりヒットエンドラン派。三つ目のストライクを内角ストレートで取りに来る投手にシビレる。著書に『横浜vsPL学園』(共著、朝日文庫)、『97敗、黒字。』(朝日新聞社刊)、『八重山商工野球部物語』(ヴィレッジブックス)など。
佐賀北、優勝おめでとうございます!!開幕試合に登場して最後まで残って優勝、「完走V」です。佐賀北が甲子園で戦ったイニング数は73、歴代最多のイニングです。
広陵・野村投手、7回まで被安打1、与四球2のみ。ほぼ完璧なピッチング。それが8回、ワンチャンスで逆転されてしまいました。そのときの球場の雰囲気は、アルプスから内野席まで佐賀北を押す拍手でいっぱい。佐賀北の選手は拍手に押されるように、野村投手はその拍手の海に埋没してしまったようでした。 [全文]
佐賀北の百崎監督は、主将が抽選会で開幕試合を引き当てたとき、「(負けたらすぐ帰らなきゃいけないので)なんで引き当てたんだって、いってたんですけれどね」と、試合後に笑っていました。最初に出てきたチームが最後まで残る。佐賀北、決勝戦進出です。
佐賀北の力は、「勢い」です。勢いは目に見えないし数字にも表れませんが、高校野球で勝つためには重要な要素のひとつ。選手起用にしても作戦にしても、ズバズバ当たってます。百崎監督の勝負勘はいま最高に冴えています。
対する広陵。初戦の駒大苫小牧に勝ってから、こちらも「地力」を発揮してきました。 [全文]
常葉菊川の選手たちの力の強さには驚きました。大垣日大の森田選手が「選抜の決勝で対戦したときよりも、みんな体つきが良くなっている」と話した通り、腕っ節が強い。2番打者の町田選手ですら、ファウルでもとんでもない当たりを飛ばす。
常葉菊川の森下監督は「公式戦でスクイズをしたことはありません。でもそれはポリシーだからというのではなくて、単純にそういう機会がなかったからですよ」
とおっしゃっていましたが、どうでしょうか。常葉菊川のある選手は「スクイズの練習はしたことありません」と言ってました。 [全文]
「今日の試合、どなたも私たちが勝つとは思っていないでしょう」
試合前、佐賀北の百崎監督は報道陣にそう話したそうです。一方で選手たちには
「ああいうチームを制するのが、自分たちの楽しみなんだからな」
と、鼓舞していました。
試合前、選手に「今まで優勝経験のある学校と練習試合したことある?」と尋ねると、「西日本短大付属、広島商……」などがあがりました。関東の私学とは経験がない、とのこと。
「だから帝京みたいな学校と、本気の勝負が出来るのが楽しみなんです」 [全文]
見てくれましたか。文星芸大付・佐藤投手と今治西・熊代選手の内角ストレート対決。あの決勝本塁打は、内角ストレートでした。熊代選手が「カウントが0−2になったので、佐藤君は絶対に内角ストレートを投げてくると一発狙いではってました。手応えがあったので、打った瞬間入ると思いましたよ」といえば、佐藤投手は「思い切って内角に投げられので、悔いはありません」。
内角を軸に展開した漢(おとこ)と漢の勝負です。
しかしあの内角ストレートは高くなかったし、そんなに悪い球にも思えなかったのですが……。それをいくら「はっていた」と言っても、あそこまで持って行きますか。あれをスタンドにたたき込める熊代選手の打力、一発にかける迷いのなさに脱帽です。
甲子園は今日から、4強を決める第1ラウンドです。 [全文]
昨日の京都外大西対長崎日大戦、私の心に残るシーンがひとつありました。8回裏、長崎日大に逆転タイムリーを打たれて、タイムを取った京都外大西の伝令の選手が、マウンドの本田拓人投手にタオルを渡していたのです。
「あんなん初めてです。自分が汗をかいているのをずっとベンチで見ていてくれたんだなあと嬉しくなりました」 [全文]
甲子園はおとといが満員札止め、昨日もかなりのお客さんが入りました。今年は昨年のようなスターが不在といわれているのですが、昨年の決勝戦を契機にして、高校野球に関心をもってくださる方が増えたのでしょうか。ありがたいことです。
さて、大垣日大・森田投手が浮上しました。初戦が15奪三振、昨日の創価戦も毎回の13奪三振。まさに今大会の「ドクターK」です。箕浦捕手は「球数を減らしたいから、三振を獲りに行くようなリードはしていない」と言いますから、打たせようと思う球でも打者が空振りしてしまうほど、キレがいいのでしょう。 [全文]
仙台育英・佐藤由規投手。敗者のお立ち台では、宙を見つめながら質問に答えていました。ときおり記者の顔をみるためにうつむくのだけれど、また慌てて顔を上げて。あれはたぶん、流れそうな涙をこらえるためかな。
それにしても智弁学園、よくワンチャンスをものにしました。小坂将商監督は試合前に選手たちに
「150キロでたら球場がどよめくだろうが気にするな。むしろそれを打ったらもっと驚かれるぞ」
と言って、選手たちを鼓舞したそうです。 [全文]
昨日で組み合わせが一巡して、全出場校が登場しました。決着が付いていない試合がひとつありますが。
そのなかで独断と偏見で大会ナンバーワン投手を選ぶとすれば、仙台育英の佐藤由規投手かな、と。150キロ投手の取材でいちばんの思い出は、横浜・松坂大輔投手です。
150キロ投手には取材陣が殺到するので、「おしくらまんじゅう」の真ん中に置かれて、囲んだ記者から質問攻めに遭う「運命」になります。そうすると彼らもいつの間にか、知らず知らずと心にバリアーを張ることもあります。
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2年前のこのコラムで「スーパー1年生」というのを取り上げました。酒田南(山形)の山本、美濃、大阪桐蔭の中田翔。彼らはみな最後の夏に戻って来れませんでした。
唯一、「スーパー1年生」の中で戻ってきたのが、京都外大西の本田投手です。主将、エースとして。 [全文]
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