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「天八魂」 最後まで声援 八幡商アルプス

2006年08月10日

 「フレーフレー八商! がんばれ天八魂」。甲子園の一塁側アルプス席では、バス約50台で応援に駆けつけた八幡商の応援団約3500人が声援を送り続けた。序盤に許したリードが響き、試合の流れをつかめない。滋賀大会でみせた圧倒的な攻撃力を発揮できずに敗れたが、応援団は最後まであきらめなかった選手たちの健闘をたたえた。

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懸命に声援を送る八幡商応援席=阪神甲子園球場で

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最後の打者が打ち取られ、選手たちに拍手を送る八幡商の応援席=阪神甲子園球場で

 1回表 エース成宮君が制球に苦しむ。先頭打者にストレートの四球を与え、スクイズで先制された。「立ち上がりが悪いのはいつものこと。今日の相手は好機を見逃してくれない」と父親の敏和さん(43)は不安げな表情を浮かべた。

 <1回裏> 木村君が四球で出塁。反撃のきっかけをつかむかに見えたが、後続を断たれる。「しゃーない、しゃーない」。野球部員で応援団長の松宮巧典君(3年)は、白抜きで「天八魂」と書かれた赤いハチマキ姿で声を張り上げる。「成宮は甲子園初マウンドで緊張しているのかも。でも、まだ1回。何があるかわかりません」。大太鼓をたたく控え部員の谷岡克亮君(3年)は「とにかくメンバーには楽しんでほしい」と願いを込め、バチを操る。

 <2回表> 静岡商のバント攻勢で、さらに1点を奪われる。三塁側の静岡商応援席の勢いが増す。八幡商の応援団責任者、中山義規教諭は「向こうも伝統校だし、すごい応援ですね…」。

 <3回裏> 前田君の右前打で、八幡商が甲子園初の1点。父親の善一さん(45)は「甲子園初安打で初打点。多賀少年野球クラブの卒団生で甲子園で安打を放ったのは初めてだと思う」と笑った。

 <4回表> 二塁手中島君が外野へ抜けそうな打球に飛びついて好捕。母親の由美子さん(47)は「一瞬球を落としたかと思った。わが子ながらかっこよかった」。うちわをたたいてねぎらった。

 <6回表> この回からマウンドに立った図師君が出塁を許すも、なんとか無失点で乗り切る。父親の孝彦さん(50)は「制球が定まらずハラハラ。ただ守備で好プレーがでてきた」とその後の打線爆発に期待を寄せた。

 <7回裏> 「漣清き鳰(にお)の海 その八景の岸近く」。アルプス席で八幡商の校歌が歌われた。

 八幡商に加え、同じ近江八幡市内にある八幡と近江兄弟社の吹奏楽部計90人が、そろいの赤いTシャツで演奏。コンクールを控え、事前の音合わせが一度もできないままの本番だが、八幡商の吹奏楽部長、種村唯子さん(3年)は「顔見知りもいるので、息はぴったりです」。近江兄弟社には校歌の楽譜が試合前日に配られたという。部長の渡辺友子さん(2年)は「演奏で負けていられない。自分の学校のつもりで応援しています」。

 遠塚君が安打で出塁したが、次の水野君は三振に倒れた。弟の佳祐君(14)は「昨日の電話でいつもより無口だった。緊張してるのかな」。父親の泰さん(36)は「ここまで来たら思い切って投手に向かっていってほしい」。

 <8回裏> 岩口君の左前打で1点。しかし二塁走者が本塁で刺され、追加点はならず。岩口君の父親、八郎さん(53)は「甲子園でまずは1本安打を打つのが目標といっていた。あとは勝つだけ」。

 <9回裏> 「試合はアウト三つになるまでわからん!」と富原君の父親、進さん(45)。グラウンドの選手に声援を送ったが、二死から代打に入った谷君が中飛に倒れ、試合終了。「あー、終わってしまったな。やはり甲子園で勝つのは難しい」

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