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高校野球総合ニュース

駒大苫小牧・田中 ワンマンから全員野球へ

2006年08月21日

 3点を追う9回。駒大苫小牧の選手は、誰もあきらめていなかった。

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笑顔を見せる駒大苫小牧の田中=21日午後、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で

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駒大苫小牧の田中の力投は甲子園を沸かせた=21日午後、兵庫県西宮市で

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準優勝に終わったが、田中投手を胴上げする駒大苫小牧の選手たち=21日午後、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で

 「(田中)将大が頑張ってくれている。なんとか塁に出ないと」。中沢竜也君は、こんな思いを込めて打席に入った。

 スライダーをフルスイング。打球はバックスクリーン横に飛び込み、1点差に。だが、後が続かずゲームセット。

 田中君が、泣き崩れる本間篤史主将の左肩をいたわるように抱き、声をかけた。

 「よくやった」

 香田誉士史監督は「最後の最後まで一体となったプレーが見られ、本当に良かった」と、選手の健闘をたたえた。

 苦戦を強いられた初戦の南陽工(山口)戦。香田監督は、ベンチで田中君に気をつかう選手たちに、何かよそよそしさを感じていた。

 原因は春の選抜大会の辞退にある。夏の甲子園出場が至上命題になり、地方大会は危険を冒さない采配になった。7試合中1イニングを除き、すべて田中君が投げ、「絶対的なエース」にしてしまった。

 3回戦の青森山田戦、香田監督は「一種の賭けに出た」。田中君を先発から外した。最大6点差が開いたが、終盤、驚異的な集中打で青森山田に追いすがる。気がつくと得点が入るたび、田中君にほかの選手たちが抱きついている。チームに一体感が戻っていた。

 昨夏の地方大会から今夏の準決勝までに積み上げた公式戦の連勝は48。だが、監督も選手も「自分たちはチャレンジャー」と言い続けた。

 6月にあった選抜優勝の横浜(神奈川)との練習試合。無死一塁でもあえて送りバントはせず、敗戦。香田監督は「負けた方が良いと思った。自分たちの力の無さが分かったはず」と話す。

 常に挑戦者として攻める姿勢を保ち続ける。それが「チャレンジャー」という言葉になった。

 「(3連覇という)記録のためにやってきたわけではない。良い勝負で終われて、少しほっとしている」。試合後、香田監督は苦しかった胸の内を語った。

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