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97校、16日間の軌跡 広島大会振り返って

2006年07月30日

 第88回全国高校野球選手権広島大会は28日、ノーシードの如水館が5年ぶり5回目の優勝を決め、幕を閉じた。大会期間中に降り続いた雨の影響で試合の中止やノーゲームが相次ぎ、決勝は3日遅れた。参加校は昨年より3校多い97校。強豪の敗退、本塁打の量産、来年が楽しみな2年生の活躍……。16日間に及んだ今大会を振り返った。

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優勝旗を先頭にグラウンドを一周する如水館の選手たち=28日、広島市民球場で

 ◆ノーシードから頂点へ

 優勝した如水館は、春季県大会では1回戦で山陽に敗れ、ノーシードから頂点へ上りつめた。大会前、如水館の迫田穆成(よしあき)監督は「春にあんな形で負けて、今年の夏はもう8割だめだと思った」と話していたが、春季大会後に多くの選手をコンバートするなどの積極的なチーム改革が功を奏し、夏に花開いた。

 地道なチーム作りをしてきたノーシード校の健闘は、如水館に限らない。如水館が準決勝で対戦した広島商も、春は1回戦で国際学院に敗れた。決して前評判は高くなかったが、好調な打撃と好機を確実に得点に結びつける試合巧者ぶりで次々と勝ち上がった。

 13年ぶりの8強となった尾道も、昨年準優勝の三次を3回戦で振り切り、波に乗った。登録メンバーの半数が1、2年生で来年への成長が期待される。広島市工や城北も8強入りを果たし、シード賀茂を破った吉田の活躍も光った。

 ◆優勝候補の強豪が敗退

 一方で、大会前に優勝候補とされた強豪が敗退した。広陵は、大会に入ってから打撃が不振。初戦こそ14安打を打ち、15点差の5回コールドゲームとしたが、続く4戦は打率2割7分6厘と実力を発揮できなかった。昨年からの主戦吉川光夫は準々決勝までで13イニングを投げ、失点0、奪三振15を記録したが、準決勝の崇徳戦では制球が乱れ、押し出しで2点を挙げられるなどして、降板した。プロからも注目される県内屈指の左腕。夏の経験を生かしてさらなる飛躍を期待したい。

 昨年大会で優勝した高陽東は初戦で広島商と対戦し、1点差で敗れた。放った安打は15本で広島商のほぼ2倍。毎回走者を出したが、要所を広島商の主戦松岡裕也に抑えられて14残塁。連続出場の夢はならなかった。

 ◆打力目立つ本塁打40本

 打力が目立った大会でもあった。本塁打は昨年より5本多い40本。大会第1号は開幕試合の五日市―広で五日市の小田享佑が放った左翼線本塁打。15試合があった大会2日目は六つの球場で合わせて10本が飛び出した。

 大会でとりわけ注目を浴びたのは、3回戦の広島工戦で満塁弾を含む3本塁打を打ち込んだ如水館の山根真司だ。「後につなごうと考えて打った」という打球を左・右中間に放り込んだ。山根はこの試合で同校が挙げた7得点すべてをたたき出した。

 一方、連投の主戦が打ち込まれ、敗れるチームも少なくなかった。春季大会覇者・呉宮原の好投手菱野将史は3回戦から準々決勝まで3連投。崇徳に連続本塁打を浴びるなどしてベスト8で姿を消した。

 ◆初陣の総合技術4回戦まで進む 加計芸北も粘り

 参加97校のうち、初出場は加計芸北と総合技術の2校。加計芸北は大会3日目の1回戦で福山工と対戦。初回に3点をリードされて苦しい展開が続いたが、7〜9回に4点を返す粘りを見せた。試合後、主将の清水勇司は「自分たちが加計芸北の野球を作っていかないといけない」と力強い言葉を残した。

 総合技術は、広島商の選手時代に甲子園で準優勝し、91年、93年には西条農を甲子園に導いた小田浩監督がチームを率い、4回戦まで勝ち上がった。ベスト8の一歩手前で広島商に敗戦した後、小田監督は「強豪と対戦し、本当の意味でのスタートラインに立てたと思っている。選手は夏を経験し、私が感じていること以上のことを感じているはず」と話した。

 両校とも創部は昨年で、1、2年生だけでこの夏を戦った。今後の活躍が楽しみだ。

 ◆2年生も活躍 今後が楽しみ

 今大会では、2年生選手の活躍が随所でみられた。広陵の主戦吉川とともに安定した投球をみせた右腕野村祐輔も2年生だ。3試合で17回を投げ、18奪三振。四死球はわずか2だった。野村が完投した準々決勝の広島市工戦でバッテリーを組んだ捕手小林誠司も同学年。飛躍が楽しみだ。

 準優勝校の崇徳も2年生選手の活躍が目立った。主砲で4番の井上晴哉は2本塁打を放ち、6割の高打率をはじき出した。背番号10の投手丸山健は、対舟入戦を除くすべての試合で登板。17三振を奪った。

 4回戦で広陵に敗れた盈進の主戦友滝健弘も2年生。強豪相手に9回を1人で投げ抜き、与えた四死球は1で失点は2。6回以降はすべて三者凡退に抑えるなど、大きな印象を残した。

 ◆長雨にたたられ順延が計24試合

 全国的に長雨に見舞われ、雨天中止やノーゲームによる順延が計24試合あった。選手らは中止が決まると、各学校に戻って投球練習や軽い体操をするなどして体調管理に努めていた。

 試合途中で雨が激しく降り出し、ノーゲームとして再試合になったのは4試合。2回戦の城北―竹原では、ノーゲームの試合でリードしていた竹原が再試合では敗退して悔し涙を流した。準々決勝の尾道―広島商はノーゲームと試合中止で2日連続で順延となった。

 決勝は7年ぶりに3日間ずれ込んで28日になった。一時は会場をしまなみ球場に変更したが、広島カープ側の厚意で市民球場での開催となった。

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